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留萌地方の美術教育を研究する団体です。


by rubiken
ー承前ー
<共通事項から見えてきた9年間で育てたい子供>
形や色,材料の特徴をとらえ,それがもたらす感情を理解し,対象のイメージをもつことができる子供。

<教師のやるべきことは>
その1
子どもに,形や色彩への気づきをより強くもたらす授業の創造
その2
児童自身が抱いた(直感的に浮かんだ)イメージを具体化する方策
自己評価や相互鑑賞の場面で捉えた(心に浮かんだ)形や色を具体的にする場面やワークシートの工夫

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◎形や色,材料の特徴から感情を理解する = 形や色彩を自分のものとしてとらえる。(価値付ける)
「ためす」「見つける」「つくりだす」「みとめる」「つながる」「ひろげる」

◎子供たちが,自分の価値をつくる
「ひきだす」 「みとめる」 「つなげる」「ひろげる」

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案 その1
『わたしを創る』に繋がる副主題として,

自分の価値を見いだす造形教育
「ためす」 「つくる」 「ひろげる」造形教育
喜びつながる造形教育
つくる よろこび , ひろがる
# by rubiken | 2011-03-24 14:21 | 研究部
新しい研究主題について

新しい指導要領の中で,共通事項という項目が提示されました。新たな研究主題を考えるときに大きく参考にするべき事項だと考えています。この共通事項は,小学校,中学校の9年間で身に付けさせたい事項であるととらえました。

小学校 図画工作科
(1)「A表現」及び,「B鑑賞」の指導を通して次の事項を指導する。

ア 低 自分の感覚や活動を通して,形や色などをとらえること
中 自分の感覚や活動を通して,形や色,組み合わせなどの感じをとらえること
高 自分の感覚や活動を通して,動きや奥行きなどの造形的な特徴をとらえること
中学校 美術
形や色彩,材料,光などの性質や,それらがもたらす感情を理解すること

(ア)の事項は,
形や色=<材料や色彩>をとらえ(低)
形や色=<材料や色彩>を組み合わせ とらえ(中)
動きや奥行き=<材料や色彩>の特徴をとらえ
形や色彩,材料,光などの性質がもたらす感情を理解する。
(ア)の事項は,まとめてみると,材料や色彩をとらえることとおさえました。
とらえるというのは,材料や色彩の特徴に気が付いて<造形活動の中で活用できる>ことと考えています。


イ 低 形や色などを基に,自分のイメージをもつこと
中 形や色などの感じを基に,自分のイメージをもつこと
高 形や色などの造形的な特徴を基に,自分のイメージをもつこと
中学校 美術
形や色彩の特徴などを基に,対象のイメージをとらえること

(イ)の事項は,
形や色から自分のイメージをもつ(低)
形や色の感じを基にイメージをもつ(中)
形や色の造形的な特徴からイメージをもつ(高)
形や色彩,材料,光などの性質がもたらす感情を理解する。
(イ)の事項は,まとめてみると,材料や色彩からイメージをもつこと。
イメージをもつというのは,<発想や構想する>ことと考えています。


共通事項から,義務教育の9年間で育みたい子供の力を考えると

形や色,材料の特徴をとらえ,それがもたらす感情を理解し,対象のイメージをもつことができる子供。

そのために,
その1
子どもに,形や色彩への気づきをより強くもたらす授業


その2
児童自身が抱いた(直感的に浮かんだ)イメージを具体化する方策
自己評価や相互鑑賞の場面で,話合いを入れるなどして,捉えた(心に浮かんだ)形や色を具体的にする場面やワークシートの工夫




<書きかけ事項>
# by rubiken | 2011-03-02 16:49 | 研究部
来年度からの研究主題について

まず,大きな目標二つをくっつけて

つくりだす喜びを味わい,確かな技能を身に付けさせる造形教育

これでは少し堅苦しい感じがします。
でも,「つくりだす喜び」と「確かな技能」はどこかに入れたい大切なキーワードです。

「つくりだすよろこび」
子供たちが,喜んで造形に臨む姿が見たいなあ。
そのために,仕掛ける教師も一緒に喜びたい。

「確かな技能」
堅苦しいし,一方的な教授のイメージもありますが,
造形するために,スキルを身に付けることは欠かせない。

5年前の研究主題は・・・
「つくるよろこび・夢ひろがる造形教育」
~造形感覚を育み、創造性を引き出す授業づくり~


全道の研究主題は
「わたしを創る」
~ 自立と共生の造形教育をめざして ~

北海道造形教育連盟へのリンクを張っておきます。

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この後は,留美研研究部の勝手な見解なので,誤解している部分があるかもしれません

「わたしを創る」とは
「価値観や美意識の更新が自分の価値に気付くこと、つまり自己理解を深めることにつながる=自己創造感」
自己創造感を高めることにより,自立した造形活動を目指す。

研究内容1
目指す自立した造形活動
子供 : 感性を働かせ自ら価値をつくる。
教師 : 「与える」から「引き出す」へ

子供の見方や感じ方を受け止めながら,子供の感性を引き出す造形教育を行う。
そのためには,子供の発達段階を理解し,

研究内容2
目指す造形における共生の姿
子供 : 自己理解から 他者理解へ
教師 : 子供の「あいだ」を見る

美術や図工の時間は,個の追究活動(創作)の時間が主になるが,lそこにも「あいだ」を媒介としたコミュニケーションが存在する。教師はそこを見取る必要がある。

この二つの研究内容から
その1 発達段階や子供の特性を受け止め,感性を引き出す授業づくり
その2 仲間との対話のある授業づくり

<子供たちのイメージ>
「つくりだす喜び」
「ひろがる」
「つながる」
「」

<教師側のかかわり>
「ひきだす」
「みとる」
「つつむ」
「はぐくむ」
# by rubiken | 2011-02-09 15:11 | 研究部
昨年度までは,「豊かな心を育む造形教育」という研究主題で行ってきました。
「豊かな情操を養う」ことが図工・美術教育の目標であることは間違いないのですが,それだけではいけないのかと。

もう一度,教師がなぜ,図工美術教育が必要なのかということを見つめ直すことが必要だと考えました。

1 子どもたちが つくりだす喜びを味わうことができるようにする

2 子どもたちに確かな技能を身に付けさせる

3 身の回りの作品から,おもしろさや楽しさを感じ取れるようにする。

この3つは,図工・美術の目標を端的(大雑把に)短くまとめたものです。

もっと,短くすると

①つくりだす喜びを味わう造形教育
②確かな技能を身に付けさせる造形教育
③おもしろさや楽しさを味わう鑑賞活動

という感じでしょうか。昨年度までは,副主題の中に

~出会いから美しさを感じ,対話・発信する造形活動を目指して~ と題していました。

③は「出会い」 ③は「発信」 ②は「発信のために必要なスキル」と捉えてみました。

②のスキルという部分が多少浮いていました。「出会い」「対話し」「発信する」という部分はよいけれど,さて,スキルの部分が浮いて感じるかなと。

それでも,この4年間の研修や研究授業の中で
「見る」ことと「対話」するということ,「共感的なまなざし」をもって,対話することで「鑑賞」(見る)活動がより深まるということを体感することができました。

1年次 鑑賞の具体的な研修会
2年次 小学校版画(鑑賞から始まる授業)
中学校の鑑賞の授業(共感的な対話を通して鑑賞)
3年次 スキル(新たな造形素材&題材)
4年次 小学校授業 (ポスターの制作と鑑賞)

この4年間で欠けているのは何か? もっと必要としていることは何か?

そんなことをもっと深く見つめ直すことが必要だと感じています。
# by rubiken | 2011-02-07 19:52 | 研究部

美術の必要性について

ネットワーク部会でもいろいろと話し合われていて、しかもアンケートをとって、文部科学省に送るというすごいことをしておりました。さすがだな。
地方の弱小美術研究会ではありますが、つらつらと考えております。
いくつか思いつくままに書いていきましょう。
 
複雑な情報を自分なりに消化しなくてはいけない。
自分から情報を発して行かなくてはならない。
なんか、この辺がずっとひっかかっております。

これからの高度なそして、想像を絶する勢いで伸びていく情報社会
マスメディアではなく、個人が情報を発信する時代だからこそ
個人が情報に流されない力をつけなければいけない
いつも、アメリア・アレナスの本を読み返してここが気になっています。
でもなあ。鑑賞だけが美術じゃないんだけど。
# by rubiken | 2007-05-12 19:03 | 研究部